最近ぼんやりと考えていた。
SNSは人を幸せにしないな、と。
もちろん、SNSにはいい面もある。
便利だし、おもしろいし、リアルでは会えない人とも繋がれる。
SNSで知り合った人に励まされることもある。
また、SNSがきっかけで仕事が生まれたり、稼げる場合もある。
しかし、それはあくまでも一面にすぎない。
別の面から見れば、SNSには悪い面もある。
現に、SNSで心を病む人がいる。
「いいね」がつかないとか、他人と比べて自分はダメだとか言って。
中には、それで自ら命を断つ人もいる。
また、SNSが原因で犯罪が起きたり、誹謗中傷も日常茶飯事だ。
ネガティブな情報もあふれている。
もはや、SNSを見て不快にならない日はないほどだ…
私自身、以前はSNSが楽しかった。
自分と同じ考えの人と繋がったり交流するのが、単純に楽しかった。
SNSで有益な情報を知って、人生が変わったかのように感じたこともあった。
しかし今は、SNSにかつてのような魅力を感じない。
仲が良かった人は、いつの間にかほとんどいなくなっていた。
(自分も含めて人は変わっていくものなので、仕方がないのだが)
有益だと思っていた情報も、実はほとんど価値がないものだと分かってきた。
(冷静に考えれば、本当に有益な情報を誰にでも教えるわけがない)
さらに最近は、誰だか分からない匿名アカウントが発信するネガティブ情報が、タイムラインに延々と表示されるようになった。
誰かのマナーが悪いとか、差別的意見とか、パートナーの不満とか…
どれもこれも、知る必要のないものばかりだ。
きっと、SNSは短期的には恩恵を与えてくれる。
有益情報を得て、他人よりも有利に生きられるかもしれない。
しかし、長期的にSNSは人の心を蝕むと、私は考える。
理由は、SNSに存在する以下のような価値観だ。
フォロワー数が多ければ人気者、少ない人はどうでもいい人…
投稿に「いいね」が多いほど有益、少なければゴミ同然…
自分という人間が、常に見知らぬ他人の目にさらされ、判定されるのだ。
そして次第に、自ら進んで他人と自分を比較し、自分で自分を卑下して、自己肯定感を下げるだろう。
それに、何よりもSNSは時間を奪う。
私自身、何気なくSNSを見ていてふと気がついたら30分経過、などということがよくあるのだ。
この数年間、SNSのために浪費した時間はどのくらいだろうか、と思うとぞっとする。
さらには、日常の中でSNSに投稿できるネタを探すクセまでついてしまった。
おいしかったランチやスイーツ、楽しかったイベント、美しい景色など…
本来は自分の心にしまっておけばいいことまで、なぜか全世界に公開しなければならない感覚になっている。
さすがに何かおかしくないか…?
そこで、私はSNSを使う時間を少しずつ減らそうと考えた。
まずは手始めに、スマホからSNSのアプリを全て削除してみた。
(実は以前にも同じことをしたのだが、不便で再インストールしていたのだ)
すると、SNSにかける時間が大幅に減った。
今までは、暇があると何も考えずにスマホを手に取って、すぐにSNSを開いていた。
しかし、アプリがないのでSNSを見たければブラウザ経由で見なければならない。
SNSのサイトはブックマークしていないので、毎回検索してページを開くことになる。
すると、この手間が面倒でSNSを見る回数が減ったのだ。
特に仕事のある日の朝などは、時間がもったいないのでSNSを開こうとすら思わなくなった。
かなりいい傾向である。
ただ、パソコンではついSNSのタイムラインをダラダラ見てしまうことがある。
そこで、SNSサイトのブックマークをフォルダに入れて、目立たないようにした。
これで少しは効果があるだろう。
ということで、私はSNSから少しずつ離れようと思う。
実は「SNSをやめる」というのは数年前からの憧れだった。
現在残しているSNSアカウントは
- X(旧Twitter)→2アカウント、サブスクは解約した
- Instagram→プライベート用でほぼ閲覧専用
だけである。
将来的にはすべてのSNSをやめて、真の自由を手に入れたいと考えている。